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《地域円卓会議》

テーマ:子どもの貧困問題を教育と福祉が連携して解決するには?​

〜現場の取り組みから考える支援のあり方について〜

沖縄県、沖縄子どもの未来県民会議の主催で、沖縄県立図書館にて開催されました。

■喜舎場健太課長(沖縄県こども未来政策課)

《沖縄の子どもを取り巻く現状》

 貧困問題が周知がされ、ランドセルが買える程度の生活が過ごせる世帯が増えてきている。貧困率の回復が見られてきているが、小学校の不登校は全国で沖縄が一番多い

《子ども貧困対策の取り組み》 教育の支援において、学校を子ども貧困の対策でプラットホームと位置づけ、総合的に取り組んでいく。

■新崎毎子先生

(浦添市教育委員会 指導部学校教育課 特別支援教育コーディネーター)

 新崎毎子先生からは連携を取る工夫をいくつか教えてくださいました。 *時系列で記録をまとめておくと、会議を進める上で大事である *福祉と連携して、情報を得た状態で保護者面談や三者面談をしていくことが大切である *状況を把握して役割分担を行うことが効果的である。

 例)子どもの生活状況を見て措置をとるか、母親の支援は誰が行うか *学校側は制度は利用をしている

 ○児童支援員:支援より見守りを行い、友達とのトラブルや離席に関わる  ○教育支援員:ヘルパーとして、児童の安全管理を担っている

■崎原美智子さん(那覇市教育員会 学校教育部教育相談課 子ども寄添支援)

《見えにくい貧困家庭の現状》

 ・学校から不登校としてあがった事例が苦しい生活を送っていた世帯だった。

 ・受給資格があるにも関わらず、母親が申請しない現状であった。

 ・母親も同様な身体虐待やネグレクトを受けて育った環境でもあり、指導が怖かった。

母親に寄り添いながら、1人で働いて養う大変さや誰かに頼ってもいいと思える時期を見て、安定した生活を送れる支援につなぐことができた。

喜舎場健太課長が

「見えない貧困は子どもの小さい課題の時に関わることが大事であると思う。大きい問題になる前に学校と福祉が連携して、関わることができるようにしていきたい」と、力強い声でおっしゃいました。

■仲間知穂代表(こども相談支援センターゆいまわる)

 2009年から学校作業療法を実施して、海外の活動を活用して行っていたが、

日本特有の文化である思いやりや協力することを大切にする視点をさらに

取り入れていきました。

作業療法士は、人が生活する環境で

期待されていること、やりたいことを実現できる分析ができる。

例えば)先生の授業を受ける 動く力:座る力、書く力

認知力:先生の指示や考える力

感じる力:情緒の安定 等を見ていきます。

また、人はパフォーマンスが環境で異なる。普段使っている書くペンや包丁、まな板で発揮できる能力の程度が異なります。 例えば、上司から①仕事をしないから、コピーを取っていて!

        ②いつも仕事が丁寧だから、このコピーを頼みたいんだ!

あなたは、どう言われた方が良いパフォーマンスができますか?

■平良智子さん(南風原町 民生部 こども果 地域福祉班 子ども元気支援員 )

《主な仕事や関わる工夫について》

*家庭に関わっていき、すぐに介入できる世帯は早急に関わる。 *難しい世帯は兄弟、社長、学校(教頭先生)の状況を知る。  →地域から声が上がっているが、学校で困り感はないか等の確認をする。 *こども課が急に訪問をすると、びっくりするので保健師や社協の方と一緒に家庭訪問をする場合がある。 *地域の声(民生員、一般の方、お店の方が連絡がくる)から発見することもある。 *児童館との連携 *歯科同行、元気ルームに通うこどもも含む

 →最初の1回は、保護者と治療方針を決める。2回以降は同行する。

■喜納英明先生

(名桜大学 国際学群 国際文化

教育研究学系長 大学院国際文化

研究科 教授)

小学校教諭を経験していた際、30人中3分の1、4分の1が片親のクラスがあった。 今の学校現状は厳しくなっている。

40名(3分の1が医療関係者)地域観点の格差があると感じる 支援の資源は地域によって、異なる(学校や福祉の状態が違う)

■サブセッション 3人1グループになり、フィードバックも含めて話し合いをしました。 *個人情報を大切にしつつ、連携をしていくことが大切である。 *誰にどう伝えれば良いのか、いろんな問題を抱えている子どもや家庭がいて、携わる専門の方がチーム(風通しの良さ)で進めていくことが大事である。 *会議を行なっているが、学校側から肝心な話が出てこない。 *先生方が安心して連携ができるように、うまくいった事例(先生が民生員に相談をして連携が取れた)を共有していく。

最後に、喜舎場健太課長から、

「学校と福祉は以前より盛んに連携が取れるように

なっていると感じます。

さらにお互いをよく知って、理解して歩み寄る機会を

増やしていきたい」と、次回の会議に希望を胸に

閉会しました。

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