「互いに助け合う関係を築こう!」小学校での授業
小学生に向けた「感覚の特性」についての授業
ある小学校の先生から貴重な機会をいただき、ゆいまわるが子どもたちへ
授業を行いました。
先生は子どもたちに日々、苦しい思いや不安を抱いて、
学校生活を過ごしているクラスメイトがいることを知ってもらい、
互いに助け合える関係を作りたいと思っています。
◉生活を支える感覚を知ろう!
まず、子どもたちに体の外を感じる力(外の世界を知る)について、考えてもらいました。
「体の外を感じるにはどんな感覚があるかな?」
子どもたちは
「痛み」「しびれ」「味わう」「温かい」
「寒い」・・・など
いろんな感じる言葉が出てきました。
さらに、仲間さんは子どもたちに問います。
「なんで、外の世界を知る必要があるの?」
子どもたち:「生きるため!」と、すかさず答えました。そこを仲間さんは、もっと 深くまで子どもたちに問い続けます。
仲間:「味覚は美味しいと感じるから、もっと食べたい気分になり、食欲へつながる
でしょ。でも、苦いと。。。」
子供:「毒と思う!」「危ない」
仲間:「そうでしょ。苦いと思う=毒と思って、食べないようにする。」
「じゃあ、目で見るのは何のため?目が見えなくても、息ができるから、
生きられるよ。何で必要なの?」
子供:「人とぶつからないようにするため!」「物を拾うため!」
仲間:「そうね。人とぶつからないように、外の世界を知って避けているね。次は聞く
のは?何で聞こえる必要があるの?」
子供:「コミュニケーション!」「人が襲ってくる」「人と話すため!」
仲間:「そうです。人と話すために、聞くね。後ろから人がせまってくるのも分かる
ことができるね。五感は、自分の身を守るために必要なセンサーだよね!」
こういう感じで子どもたちと「感覚」について、話し合いました。
続いて、子どもたちが自分の体で実感して考える体験です!
洋服を着る時に、
肘などの関節を伸ばさずに
着てみよう!
子どもたちは、考えながら試行錯誤して
ジャケットやパーカーを羽織ります。
仲間「何で(腕に洋服を引っ掛けた時)
人は見てもいないのに、洋服を手で
探るよね?何のために?」
子供「穴(袖の入り口)を見つけるため!」
関節を伸ばさないで着る子の中で、体をくねくね捻ったり、ジャンプして着ています。
仲間:「かなり頑張っているよね。
みんな、いつ腕を伸ばすべきかなんて考える?考えないよね。
服が体に擦れる感覚を手掛かりに腕を伸ばしたり、頭を起こしたり
無意識でできているんだね。」
「安全だと安心できることにも、服を着ることもたくさんのことに感覚を使っているんだね。もし、そんな感覚がうまく働かなかったら?君たちが学校にきて、学ぶまでに、いくつの難関をくぐり抜けないといけないんだろうね。
みんなと共に学ぶために、それをくぐり抜けている友達があなたたちの周りにはいる。
さあ、どうする?そんな友達にあなたたちは何ができる?」
◉互いに助け合える関係を築くために
人の気持ちは聞かないと分からない!どうやって聞く? 困っている人がいると、
「助けなきゃ」「助けた方がいいと思うであろう」「困っているであろう」と
思って動いてしまう。それは、本当に良いこと?
大切なのは、希望を聞くこと!
そして、人が本当に困っていることは分からない。
だから、聞いてみよう。
「何をしたいのか。どうしたいのか。」
「何に困っているのか」
あなたたちは友達だから
「一緒に考えよう!」って動き出してみよう!
授業後、子どもたちからたくさんの感想をもらいました。
「(担任)先生の授業で、困っている人がいたら助けたいと思っていました。
どうしたら良いのか分からなかったけど、今回、どうしたらいいか具体的にわかって実践がしたいです。」
「僕も感覚過敏だけど、他にもこんな風に困っている人がいるかもしれないと学びました」
今日は、先生の届けたい教育を届けるお手伝いをさせていただけて、感謝しております。
ひとりでも多くの子どもたちが、互いに助け合う気持ちを育みながら、成長していく姿を一緒に応援していきたいです。
授業の内容はこちら⬇
https://www.yuimawaru.com/single-post/2017/11/20/子どもたちに向けた授業|「感覚の特性」を知るために