韓国PIE&School-Based OTシンポジウム(2019年1月10~14日)
《 2019年1月10日 》
韓国は寒すぎて紅葉の葉も凍って落ちずに枝に留まってしまうほどでした。
初日の夜はJi先生の職場のOTさん達と懇親会
懇親=食事 の韓国は初日から食文化のユニークさに触れ合いながらの楽しいものでした。
cass(薄めのビール)と韓国の焼酎を入れ飲むスタイル。
混ぜるのではなく“クラッシュ!!”
鉄のスプーンでグラスをガン!!と叩きます。
この叩き方
「上手な人もいるのよ」とJiさん。
混ぜるという意味よりもジュワッと泡を立たせることで演出することが目的のようです。鉄の箸をグラスに入れてもう一つの箸で叩く方法もあるらしい。
初めましての韓国のOTの皆さんとも食後の夜散歩の時にはすっかり打ち解けていました。食事おもてなし文化,さすが効果があります。
Jiさんの職場 SISO
HotelはKENSINGTON(隣には世界一大きい協会があります)
今回の旅は土屋沙弥子さんも一緒です。彼女がいたら世界中鬼に金棒ですね、もちろん言語もですが、彼女のfriendlyさは世界に通用しますww
《 2019年1月11日 》
facebookに先に書いてしまいましたw
◾️教授 李(イ ポンソク)先生 − 群馬大学大学院 保健学研究科 ——————
他職種連携のための教育を養成校の段階から取り組むことへの影響について報告。
OT・PT・NS・・・(翻訳できていません)
専攻別の学生が共に学び、共に考え、知識や技術をそれぞれの役割に応じて受け止めながら共有していくことで、お互いのことを知り、一つのことを一側面ではなくチームとして共有していく力と文化を育んでいるようです。
群馬大学で実際に他の選考の学生たちとゲームを通して交流を育み
そこから教育を共有していく、そのシステムの紹介が映像付きでありました。ケーススタディもやっているところなど本格的。
私の大学(東京都立保健科学大学)も17年前は生理学とか共通科目は一緒に学んだ記憶がありますが、学生のうちからケーススタディなど知識を一緒に学ぶだけでなく、情報を共有して活用する作業を協業して学ぶことはあまり経験がありませんでした。
ものすごく興味深い内容ですが、まだ翻訳が進んでいないため十分に理解できていませんので、この辺までしか紹介できませんが、この分野はもっと学びたいです。
◾️ Mike先生 − 東京首都大学 phD research —————————
Mikeさんはフィリピン初、OTでドクターを持つ作業療法士さん
とても気さくでユーモア満載のプレゼンは周囲を自然と引き込みます。
IPE : interprofessional education
2つ以上の専門家が、お互いの良いコラボレーションと質の良いケアを提供するために共に学ぶ(これは英語の配布資料の私の直訳です。協働的に仕事をするためにお互いの仕事などを学びお互いを理解しようという内容のようです)
IPC : interprofessional collaboration
個人や家族、コミュニティーに対して他職種や専門的な組織が共にパートナーシップを持って働く。(これも私の直訳ですが協働関係で仕事を実際にするという内容のようです)
協働的に学びそして働けば、色々な問題を未然に防ぐこともできるし、クライエントにとって質の良い関わりを提供することもできる。お互いがお互いを知らずに自分の専門だけを通してクライエントに関われば、質は上がらないし、問題解決もお互いの責任だけ不安視して進まない。
その通りだと思います。IPCは特別のことじゃない。クライエントの最高の質の良いケアの提供を考えれば自然なチームワークだと思っています。
しかし、それをするためにはIPEが重要。
学生の時から、他職種と学びあい、理解し協働して物事を考えること教育していく必要があります。
この切り口はSchool-based OTでも同じことが言えます。
学校の作業療法をするためには、学校の文化を学び制度を知り、相手に伝わる言葉を身につける努力が必要です。
互いを知る!
Mikeさんとは4日目のMorning に誘い、さらにお話ししてきました。
「friendship!」
新しい文化、新しい取り組みをするためにはfriendshipはkey word
Mikeさんの気さくさは、様々な困難の中に飛び込んでinnovation
起こしてきたMikeさんの努力の結晶だと知りました。
◾️ JI,Seok-Yeon先生 −SISO —————————
Jiさんの内容はまだ翻訳できていないのでづが、3日間一緒に話をしていて、フィーリングはバッチリ。お互いに言いたいことの真の部分が同じなようで、すぐに「ねーねーねー(韓国版そう、そう)」で話が通りました。
そんな片言で学んだ範囲で感想的なまとめです>>
ICFを活用しよう
今回のシンポジウムは「協業」ICFは他職種間連携においてまさに“共通言語”です。
作業療法士がICFをお飾りではなく実践の中で理解し活用できることは、他職種とのコラボレーションや支援の内容を一緒に考える時に役立ちます。
作業療法士が活用する情報はまだ機能レベルが多く、活動と参加の部分が少ない傾向にあります。
ICIHDの時代と違い、私たちは機能で活動(生活)と参加が決まるわけじゃないことを知っているはずです。
そして活動と参加が機能に影響を与えることも、環境が全てに影響を与えることも知っているはずなのです。
であれば重要な情報はimpairment だけじゃないですね。
日本でもそれら情報をちゃんと総合的に活用できるように生活行為向上マネージメントも出来上がりました。あそこでは取り扱う情報がちゃんと活動と参加レベルも記載して初めて成り立つようになっていますしね。
これがICFを理解して活用できれば、さらに「共通言語」という強みにも変わりますね。本当に同感です。
私たちはICFを養成校の時に学びながらも、まだ実践レベルに知識が落とされていないのかもしれません。ぜひ実践で活用できるICF学びたいですね。
***懇親会いろいろ***
やはり食の文化韓国
ランチもディナーもワイワイでした。
もちろん講演会の会場だって、この通りお菓子と飲み物でいっぱいです。
AMPS会場を思い出しました。
韓国の食事は
熱い・辛い・キムチ・取り皿なし・そして…美味しい!!!
初めてお会いした李先生ともお酒を交わせば親しくなれますね。
ぜひ日本でもお会いしたいです。本当に素敵な先生でした。
《 2019年1月12日 》
12日はinnovationを起こしたいと感じている素敵な学校の先生や作業療法士、そして保護者の方々向けの講演会。
現状に疑問は感じているけれど、
様々なことで板挟みになっている学校現場は日本も韓国も同じ。
しかし、韓国はその内容が少し違います。
だから、私の沖縄での活動はあくまでも参考にしかならないだろう、と思って出来るだけ丁寧に話しました。
しかし、韓国の方々のスマートな解釈に、共感や関心を持ってくださる方が多く、
ここに新たなチームも出来上がる勢いです。
本日のJi先生達の講演内容ももちろんAll Korean
とても興味深い内容だとスライドからはわかるけど・・・ついていけず必死に写真を撮りました。でも、素敵な発表をしていたOTの皆さんとは、これからも繋がっていこうと話したので、ゆっくり学んでいければと願っています。
これは私が訳せた範疇ですが>>
*子どもたちに作業療法をしていくために何が重要か
障害で生活や教育は決まってくるわけではありません。
*大切なことは先生が何を大切にしているのか、何をしたいと願い、何を子どもたちに願っているかです。
*親は、家族は何を望んでいるか。
*本人はなんのために学校にくるかです。
学校に作業療法をするためにはコラボレーションも重要。
健康・教育・社会・生活・エンパワメント:それぞれの目的と役割があります。
そしてびっくりしたのは、プレゼント文化(今回のOTの皆さんだけかな??)
講演会後にKorean OTの皆さんと「話し足りない!」と
devil‘s Door でbeer&chicken
Leeさんの翻訳だけに頼らず、みんなで片言の英語と時々Google翻訳活用で
作業療法について語り合いました。
韓国語は日本のイントネーションの雰囲気と似ていて、耳触りがよく、輪の中にいても全く疲れません。
「ジェスチャーだけでも良くわかるよ」と言ってくれて、本当に楽しい時間でした。
仕事上がりなのに、時間を作ってくださりありがとうございます。
今回は貴重な体験をありがとうございました。
韓国のOTの皆様,教育関係者の皆様,今後も繋がりが持てることを楽しみにしております。
もっと英語話せるようにがんばります!