第3回 沖縄産学官協働人材育成WG-カリキュラム作成-
昨日(平成30年2月15日)の午後,第3回産学官人材育成円卓会議WGー地域子ども発達支援作業療法士(仮名)育成ーが琉球大学にて行われました,
琉球大学 本村教授、沖縄県子ども未来政策課 喜舎場課長、南風原町子ども課 前城課長、県士会 三枝事務局長、
ゆいまわるからは仲間知穂と比嘉一絵が参加しました。
写真:前城課長のFBより
本日の議題は『育成カリキュラムの内容について』
たたき台として1ヵ月前から練ってきました。
◾カリキュラムのたたき台作成
10年前,学校現場に入り始めて作業療法の世界しか知らなかった私に,様々な方が「知っておくべきこと」として教えてくださった内容を中心にまとめた基礎編。
臨床現場で求められるOTの理論と,学校現場のコンサルに必要な理論,さらに実践に必要な技術を,ゆいまわるのみんなで出し合いまとめた,理論編と技術編。
基礎編は
9年前,県教育委員会の方に教えてもらいながら地域に出ていた時,当時の特別支援教育班 班長の方が「知っておいてほしい」と指導して下さったことが,今の臨床に強く影響しています。そのため,その子で学んだ内容と現場の校長先生たちから教わった内容を中心にまとめました。
理論・技術編は
実際に教わって入っていく立場だった前原優さんや比嘉一絵さん,感覚統合をベースに子どもの発達に携わってきた経験をもつ松村エリさんの意見も盛り込んでつくりました。
◾更に県士会の会議を経て
2月8日には県士会にて,発達分野の先生方も加わり意見交換の会議が開かれました。
急なプロジェクトに十分な説明ができない状況であったにも関わらず,20年前から沖縄県で土台を築き,医療・福祉・教育・地域をつなげてきた経験をお持ちの先生方からアドバイスを頂くことができました。
コンサルの重要さ,現場のルールや,学校現場に出入りする多職種との連携など,重要な点を学びその内容もカリキュラムのたたき台に組み込みました。
◾ワーキンググループからの評価
昨日はそうやって出来上がったたたき台第1号の説明でした。内容について
「作業療法士だけでなく教員や支援員,SC,SSWなど他専門家にも貢献できる内容だ」
「作業療法士は何か知らない人が多い。この内容を多職種が聞くことで,OTを知り行政や専門家がより連携していくことができるだろう」
「この内容を学んで地域に出ていく作業療法士であれば地域に貢献できることが期待できる。その現場づくりも県として作っていきたい」
と評価してもらうことができました。
まだたたき台第1号なので,内容の変更もありますし,ここで全ては開示できませんが,きっと素晴らしい内容に育ててもらえると実感しております。
◾講師
今回楽しみなことは講師について。予算として県外からもお呼びできること,さらにOTだけでなく円卓会議の先生方の広い人脈とご経験から講師を検討できるという状況です。昨日の話し合いで挙がったおすすめの講師の方々のご経験をお聞きしても,鳥肌が立つ程でした。
私の小さな経験と狭い視野からはとても手が届かない講師を及び出るかもしれない状況に,今回のプロジェクトの壮大さを実感します。
◾未来に期待されていること
このカリキュラムを経て・・・そんな話にもなりました。
各学校にOTが配属される・・・
そんな未来が現実味を帯びた未来像でした。本当に楽しみです。