「沖縄の子どもの貧困白書」出版記念シンポジウム
「沖縄子どもの貧困白書」編集委員会の主催で
沖縄大学にて、出版記念シンポジウムが開催されました。
その本を執筆で携わった方々の話を直接、聞くことができました。
⚫️菅原耕太さん
(ももやま子ども食堂スタッフ) ●土曜日:「皆でワイワイご飯を食べよう会」
午後1時から5時まで子どもたちと一緒に過ごす。 ●平日(月火木金):「夜の居場所」
学校から帰ってきて、眠るまで子どもたちと過ごし、家へ送迎する。
*必要であれば、歯磨きや入浴もお手伝いをしています。
この本には、関わっている子どもの生活を書いています。
今年4月の出来事で、ある中学生の弟が、「歩いて学校に行ったことがないから、入学式の当時に迷うかもしれない。」と教えてくれたのをきっかけに、入学準備で通学の練習(徒歩約20分)を行いました。
*菅原さんは、通学の練習を一緒にさせてもらったことがありがたい、今でも関わりの中で、「中間テストは、どれくらいだった」「職場見学にどこどこに行く」と嬉しそうに話してくれています。楽しく中学校の生活が送れるお手伝いを行なっています。 小学校前の子から高校生までの子どもたちを関わっています。小学校〜高校生も困っていることが、それぞれ違うから必要に応じて、これからもお手伝いをしていきたいです。
⚫️金城隆一さん(Kukuru) ●大事にしていることは、徹底的に安心を提案することです。
大人は、こうした方がいいよと言いたくなるが、絶対に言わない。職員のルールとして、徹底的に受け入れます。なぜなら、この子たちの背景には阻害されてきた経験があるからです。 ●対象者は不登校の子を対応しています。不登校の子は特にしんどい思いをしている子で、学校とつながっていない。どこにも行く所がない最後の居場所として、危機感を持って接しています。 ●安心を感じれた子どもたちは、その次に子どもたち同士でエンパワーメントしていく。そこから、自己決定が生まれてきます。
大人がでしゃばらない。子どもたちの自発的な思いを引き出す関わりを大切にしています。
関わっている子)10人兄弟の長女:高校に行きながら、ダブルワークをしていても月収が10万円に満たない。自立を目的にマンションを借りて、生活しています。彼女の一番欲しいものは「一人の時間」で自由の使えるお金が1万円、他は家族へ渡すことになるという辛い環境にいます。
その子も含めて、関わっている子どもたちは全員「がんばる!」と声を揃えて言います。自立訓練は一人で生きていくための関わりに一生懸命で誰にも頼らず、自力で生きていく
→そういう思いは、逆に孤立を生んでいるのではないかと感じます。
《今後》県の事業に応募させて頂いて、「子ども未来ジョイントプロジェクト」で 中小企業の社長との関わりから就労支援を行なっていきたいです。経営者1200社が子どもたちの受け皿になり、話して接する機会から職場体験をして、就職の部分まで関わってくれる計画を進めています。
実際に、先週に開催したイベントで企業の社長と話す「子どもみらいゆんたく」を行いました。そこでは子どもたちが皆、笑顔になっています。こういう形の就労支援は初めてです。
来年の4月には、物件が決まっていてシェアーハウスもスタートする予定で
これからは支援の中で孤立しないように、つながりを作っていきたいです。 つながれるシステムを来年には、出来上がる予定です。
⚫️與座初美さん(こども家庭リソースセンター沖縄)
この本の中には、「命のつながり」「子育て家庭との信頼関係」の重要性を中心に
書いております。大きく2つの活動を行なっています。
●ファミリーサポートセンター事業の活動
→市町村の事業であり、ファミリーサポートセンターで関わることのできない家庭には臨床心理士、家族心理士の専門家が入り、支援を行なっています。子ども自身から相談を受けることもありました。
●てぃーだ基金活動
→有償の相互援助活動補助の仕組みである。15時間〜20時間を肩代わりして利用してもらう。気軽に使えるチケット券であるが、支払いが難しくて利用のできない家庭もいる。15年前から約1000件を約1000万円の補助を行いました。
これまでの事例の共通点から、以下の3つの視点が重要と思いました。 1.保育の貧困 (1)待機児童:現状では、入園できない子ども(4ヶ月)を離島にいる両親(祖父祖母)へ
預ける。 (2)保育士の不足と、保育の質は保育士の質と関係する。 *若年母親の出産や障害を思った親の出産がある場合は緊急で、入園できる保育園のシステムを作る必要があると思います。 2.児童虐待死 虐待の8割は乳幼児期の子です。最近あったことですが、地域の方で機関へ通報できないけど、與座さんには話せると連絡が来て通報して助かった命もありました。なので、一人でも多くの地域の方の支えが必要です。 3.子どもの安全基地を作る「家族支援」 家族は、自己肯定感を育む大きな場所です。
「友達と人間関係が築けない」「罵声を浴びせられる」と不安を持って育つ子は、
諦めやすい傾向(非認知力の欠如)が見られます。 愛情のある大人と出会うことで、勇気を持って生きる子の例は、皆さんも聞いたことが
あると思います。社会全体で愛される地域を作ることは、大事です!
⚫️前城充さん(沖縄県南風原町民生部こども課課長)
この本に執筆させて頂いて、嬉しかったことが
学校の先生が苦労していることが分かりました。
今日は先生方とつながりたいと思いました。
小学校、中学校 小学校を対応したら、 365日対応、送迎による養育支援 →切れない支援; 送迎することで、(ネグレクトなど)親は心を開いてくれる 高校から大学まで支援していきたい。 お金がない、ネグレクトで歯医者へ行けない子どもたち 10回以上通う子どもいる 発達支援:インクルーシブ教育の社会 作業療法士の力を借りて、南風原小学校と湘南小学校に今週から入ります。 作業療法士の数を増やしたい。 来年、お子さんがお腹にいる頃から、保育士 子育て支援のパーツ 10年 地域の方々の力です! 来年の2月に、 上映して、1週間後にゆんたく会で、住民とできることを話をしていきたい。 ⚫️二宮元さん(琉球大学法文学部准教授) 子どもの貧困:2つの側面 1.子どもの目線からの貧困について →イギリスでは、思いを口に出すことが難しい。社会的発言力は子どもにはない。声なき声に耳を傾けるにはどうしたらいいのか。子どもは生活の学校や家庭で過ごしている。その中で、濃密な人間関係を気づいていて、そこから息苦しさ(いじめなど)を感じている。 2.自制代を担う存在 世代間の貧困の連鎖があるので、それを断ち切るにはどうすればいいのか。早期から貧困に向き合う必要がある。子どもは一人で働いて、稼ぐことができない。大人(親)貧困がある。親の低所得が300万円未満、4割 全国では、2割 子育て世代の貧困、 ワーキングプア:正規雇用から非正規雇用が深刻な問題である。 *両側面を見ていく必要がある。 困難な状況:子どもの目線での貧困 長く続けていく必要がある。連鎖を断ち切るには。。。 でも、これは対処療法になるので、根本的な治療が大事 親の貧困:所得を引き上げる、子育ての療育費のサポート →行政の力が必要である 地域に 経費だけなく、どういう 地域の賃金相場を見ていく。 自治体もできることである。 ユニバーサルの制度にする →必要な子どもであれば、 貧困をどう捉えるのか、NHK貧困の女子高校生(部屋の中にアイドル) →肉体的な維持が最低限できない。 アフリカ 食料を買えなかった25% 服を買えなかった、医療を受けられなかった →豊かになった社会であるが、私たちは認識していく イギリス3500カロリー、最低限必要な →科学的 1次的貧困: 2次的貧困:所得的に満たしているが、 50年後に相対的貧困 最低基準:栄養士が決めたもの(効率的に考えたもの) 貧困にそれを求めるのが間違いなのでは、家計を管理する能力は、子ども自体にお小遣いをどう使うかを学ぶ 貧困の子供達は、そういう経験をしないで成人になるので 肉体的よりも社会の中の習慣 子どもの 社会の暮らしていく習慣(冠婚葬祭も保証をする) 相対的貧困、絶対的貧困は 自分と違った遭遇:他の人の身になって考えることが少なくなっている。 生活保護へのバッシング そういう社会を作っていく 年金 本土の教員 就学支援:生活保護の生徒が 旧型奨学金、成績の良い方(本当に受けたい生徒が受けらない→) 入学金200万円、 シンポジウムに参加されていた方からの発言です ⚫︎学習塾 授業料が高いので入れません。母子家庭 役所に問い合わせしても、なかなかない。貧困の要因をして、学力も 那覇市内で安い授業料で受けられる塾があるか。 →学力も1つ。学力保証だけでは、 ⚫︎小学校教諭 3年生の担任:幼児性、何かを舐めていないと落ち着かない。発達障害とかじゃない。 抱っこされたい→「抱っこして!」と怒鳴る 保護者の貧困だけでなく、1年生の頃から怒鳴られている。列に並ばないと、子どもの声が聞けない。低学年に甘えながら保証してもらっていない。先生は、大人の代表 不登校者数が ⚫︎保育の現場で、保育にかける入所できる。保育に 絵本を読む、 保育を通して、 ⚫︎県内の高校教諭 現場での実践に感動しました。本の感想が貧しい子どもの128ページ、139ページ田島さんの広い視野で対策をしていかないといけないのでは、欲しいものを見据えて支援をするのは。 ベーシックインカムを実施していかないといけないのでは。思想に偏っているのかと言われるが、 ベーシックインカム:低賃金で外国人 ⚫︎建築会社で働いていた人 ベーシックインカムの将来が見渡せる、潰れたら会社は終わりだから、低賃金で人を雇う。 建築の観光実績で、刑務所あがりの人が 公契約条件で、 ●ももやま子ども食堂 頑張っているねって言われるのに違和感がある。 私たちの子どもと考えて、みんなでやっていきたい ●日本は教育の多様性がない。大人が子供に向けて発信をしている。子どもの居場所として、行く(大人のしつけ)一方通行の支援は、、、子どもをどういう風に育てていきたいか 子どもの権利を設定する必要があるのでは ●米軍基地よりも、子どもが安心できる環境づくり 子どもの権利を守る、子どもの時期の重要性 子育て支援が未来を開くと思っています。 ●憲法25条(すべての子どもは、) 甘える権利、子供達は 権利を ●各企業 最低賃金の見直しを企業全体 生活保護制度:保護率、捕捉率()制度がどれだけ活用されて、機能しているのかを見直しをする必要がある。行政